不動産購入の流れ <第4回 購入にかかる費用の全体像(物件価格以外の費用)>

「この家、3000万円か〜。なんとかローン通れば買えるかも!」なんて思っているあなた、ちょっとお待ちを。

実は、家を買うときにかかるお金って“物件価格だけ”じゃないんです。

むしろ、それ以外の費用が結構かかるので、ちゃんと全体像を知っておかないと「えっ、こんなにかかるの!?」とビックリするかも。


まず代表的なのが【仲介手数料】。

これは不動産会社に払う手数料で、物件価格の約3%+6万円(+消費税)が相場。

例えば3,000万円の物件なら、およそ100万円くらいが目安になります。これ、意外と見落としがちです。


次に【登記費用】。これは「この家は自分のものです」と国に登録するための費用で、司法書士さんにお願いするのが一般的。これも数十万円かかることがあります。


さらに【住宅ローン関連の費用】もバカになりません。

ローンを借りるために銀行に払う手数料(融資手数料や保証料)、そして火災保険や地震保険への加入費などなど。これも合計すると数十万~100万円単位でかかります。


あと地味に忘れがちなのが、【固定資産税の清算金】や【管理費の前払い】。

新築マンションや中古物件によっては、修繕積立金や管理準備金も「一括で先払い」みたいなパターンがあります。



まとめると、「物件価格とは別に、ざっくり6〜10%くらいの諸費用がかかる」と思っておくのが安心です。

たとえば3,000万円の物件なら、プラス200〜300万円くらいは別に見ておかないと危ないってことですね。


そしてもう一つ、【引っ越し後にかかるお金】にも注意。

カーテンや照明、家具・家電の買い替え、エアコンの増設など、生活をスタートさせるためのコストもけっこうかかります。意外と10万20万じゃ足りなかったりします…。


「家の価格だけ見てたら、気づいたら予算オーバーだった…」なんてことにならないように、最初から“諸費用込み”で資金計画を立てるのが大事です。

物件価格だけで判断しないこと! これが不動産購入で後悔しないための鉄則です。

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