不動産を買うと一口に言っても、「なぜ買うのか?」という目的によって、選ぶ物件や考え方はガラッと変わってきます。
よくある目的は大きく分けて「自宅用」「投資用」「セカンドハウス用」の3つ。それぞれの特徴を見ていきましょう。
まず一番多いのが「自分や家族が住むための家」としての購入。いわゆる“マイホーム”ですね。
これを買う理由は、家賃がもったいないと感じていたり、家族が増えて手狭になったり、あるいは子どもの学校区に合わせて…などさまざま。
マイホームは、将来にわたって自分たちの暮らしを支える場所。だからこそ、立地や間取り、周辺環境など「日々の生活に直結すること」をしっかり考えて選ぶ必要があります。
通勤時間やスーパーの距離、病院の有無まで、けっこうリアルな視点が大事です。
次に「投資用」としての不動産購入。これは、マンションやアパートを買って賃貸に出し、家賃収入を得ることが目的です。
不動産投資と聞くとハードルが高そうに感じますが、近年は会社員でも副業の一環として始める人が増えています。
ただし、自宅用とは違って“収益性”が最優先。立地の需要、利回り、空室リスクなど、よりビジネス的な視点での判断が求められます。
購入後の管理やメンテナンスも含めて、しっかり計画しておくことが大切です。
そしてもう一つが「セカンドハウス」目的。
たとえば、週末に自然の中で過ごしたい、実家の近くに拠点を持ちたい、テレワーク用に静かな場所を確保したい…そんなニーズから生まれた選択肢です。
最近は地方の物件価格も下がっていることもあり、「ちょっとした別荘感覚」で買う人もいます。
ただしこちらも、固定費や維持管理の手間がかかるので、しっかり使う予定があるかどうか、自分の生活スタイルと照らし合わせて考えたいところです。
こんなふうに、同じ「不動産を買う」でも、目的が違えば選ぶ基準や注意点もまるで変わってきます。
まずは「自分がなぜ家を買いたいのか?」をはっきりさせることが、後悔しない物件選びの第一歩です。